【社説】技術規制の中でも急成長した中国AI、ディープシークの衝撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.31 11:09
中国の新生人工知能(AI)スタートアップ「ディープシーク(DeepSeek)」が全世界を衝撃に陥れている。2023年5月に中国杭州で設立されて2年も経っていないスタートアップであるディープシークは20日、格安高性能のオープンソースAIモデルである「DeepSeek-R1」をリリースした。このモデルは一部の性能テストで米国オープンAI(Open AI)の「ChatGPT」を超えるという評価まで受けていて、モバイルAIチャットボットアプリケーションは米国アップストア(AppStore)でChatGPTを抜いてダウンロード1位を占めて世界を驚かせた。
このような格安高性能よりもさらに驚くことは、米国の半導体およびAI関連の核心技術規制を事実上克服したという点だ。技術規制だけで中国のAI発展を阻むのは限界があるという評価まで出ている。ディープシークの創業者である梁文鋒は今年満40歳の純粋な「国内派」である点も注目に値する。広東省出身で浙江大学コンピュータ工学を専攻した梁は2015年に大学の同期2人とヘッジファンドを設立、コンピュータトレーディングにディープラーニングAI技法を適用して資産規模を80億ドル(約1兆2318億円)まで成長させた。米国シリコンバレーの成長神話が再現されるほど中国革新創業のエコシステムが構築されているということだ。