沈黙していた韓国の20・30代男性、なぜデモに出てきたのか…弾劾反対より危機意識(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2025.01.25 12:03
先月14日午後3時、ソウル汝矣島(ヨイド)国会前では多くのペンライトが揺れていた。「尹錫悦(ユン・ソクヨル)OUT」「尹錫悦弾劾」などと書かれたカードを持った若い女性たちはガールズグループ少女時代の「また巡り逢えた世界」を歌いながらペンライトを振った。この日のデモの雰囲気を主導したのは20・30代の女性だった。ろうそくの代わりにペンライトを持って路上に出てきた20・30代の女性がK-POPを歌いながら大統領の弾劾を要求する姿は海外メディアでも大きな話題になった。国会はこの日午後、尹大統領の弾劾訴追案を可決した。
20・30代女性のデモ主導は統計でも確認された。ソウル市はKTと協業して毎日1時間単位で各地域に人がどれほどいるかを年齢別・性別に推定した生活人口データをホームページに公開する。これによると、14日午後3時に汝矣島に集まった市民は約44万5900人で、1カ月前の同じ時間帯(11月14日午後3時)の19万700人に比べて倍以上多かった。20代女性の比率が全体の15.6%で最も多く、次いで30代女性(11.5%)だった。集会参加者の4人に1人(27.1%)は20・30代女性だったということだ。半面、20代男性は3.9%、30代男性は6%にすぎなかった。20・30代男性の「政治的沈黙」をめぐり、「江南(カンナム)駅10番出口女性殺人事件」と#MeToo運動など「連帯する議題や空間が少なかった」という分析もあった。