【社説】口裏を合わせたような尹大統領-金前国防長官、戒厳の真相究明を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.24 15:06
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が昨日、憲法裁判所で開かれた弾劾審判4次弁論期日に共に出席した。証人として出てきた金前長官はこの日、尹大統領の主張を後押しする趣旨の証言をした。「国会と政党などすべての政治活動を禁じる」という内容が入った非常戒厳布告令は自分が過去の布告令を参考にして作成したものであり、尹大統領は詳細に検討しなかったようだと述べた。非常立法機構の設置が入ったメモについても「自分が作成し、実務者を通じて崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官に伝えた」と答えた。その間、尹大統領と金前長官は布告令に関して一部で立場の違いを見せたが、この日は口裏を合わせたように同じ主張をした。
尹大統領は21日の3次弁論で「郭種根(クァク・ジョングン)特殊戦司令官らに戒厳解除決議のために国会に集まった国会議員を引っ張り出せと指示したことはあるか」という質問に「ない」と答えた。金前長官も「大統領はそのような指示をしていない。布告令違反のおそれがある人の動静を確認するべきという意味で名簿を呂寅兄(ヨ・インヒョン)防諜司令官に伝達した」と証言した。しかし郭前司令官は22日、国会内乱容疑国政調査特別委員会に出席し、「国会議員を引っ張り出せという指示は明確に事実」と再確認した。ホン・ジャンウォン前国家情報院第1次長も戒厳直後、尹大統領から「今回みんな捕まえて整理すべき」という電話を受け、当初はスパイ集団事件と思ったが、後に防諜司令官の電話で政治家の逮捕ということを知ったと話した。