【社説】就任初日に出たトランプ大統領の「北朝鮮は核保有国」爆弾発言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.22 15:39
トランプ米大統領が就任初日から核爆弾級の発言をした。特に20日(現地時間)の就任式を終えて公式就任したトランプ大統領が北朝鮮を核保有国(nuclear power)と表現したのは、韓国の立場では深刻に懸念されることだ。トランプ大統領は「最高の国家的脅威」に関する記者らの質問に「もう北朝鮮は核保有国だ。我々(トランプ大統領と金正恩委員長)は仲が良い。彼(金委員長)は私が帰ってきたことを喜ぶだろう」と答えた。金正恩(キム・ジョンウン)委員長を「ロケットマン」と侮辱したり、言葉爆弾を交わしたりした1期目の序盤とは大きく異なる。
米大統領が北朝鮮を「核保有国」と表現した前例はない。突発的な発言かもしれないが、北朝鮮の核保有を事実上認めるものとも解釈できる。北朝鮮非核化の立場を堅持してきた韓国の立場では安保上の大きな脅威となる問題だ。14日に国防長官候補のピート・ヘグセス氏も人事公聴会で北朝鮮を「核保有国」と表現したが、発言当事者の地位を考えるとその深刻性が違う。マルコ・ルビオ米国務長官も15日の上院人事公聴会で「制裁は金正恩が核を開発するのを防げなかった」と述べた。北朝鮮の非核化を前提とする北核交渉が、トランプ政権に入ったことで根本的に変わる可能性が提起されているのだ。