【社説】過激ユーチューバーと無責任な政治家が西部地裁暴動事態を招いた=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.21 15:37
ソウル西部地裁暴動事態に関連し、警察の優先拘束捜査対象者66人にユーチューバー3人が含まれた。12・3戒厳事態以降、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領支持集会がますます過激化する過程で、現場のユーチューバーらは終始扇動するような姿を見せた。暴力行為を擁護したり、現場でスローガンを叫んだりするなど、未曾有の裁判所攻撃を事実上煽った。一部のユーチューバーが金稼ぎのためにする分別のない行動は昨日今日のことでない。暴力団がチャンネルを開設したり、殺人場面を生中継することも生じた。非道徳的な形態がユーチューバーに大金を抱かせる病理的アルゴリズムが社会を危険にしている。政界とデモ現場も例外でない。
ビッグテック企業が傍観する現実でユーチューブの弊害を防ぐ責任は政界にある。しかし与野党の政治家はむしろ根拠のない陰謀説を提供し、葛藤を深めてきた。昨年7月の国民の力全党大会では元喜龍(ウォン・ヒリョン)候補と韓東勲(ハン・ドンフン)候補を支持するユーチューバーの間で暴力事態が発生した。にもかかわらず政治指導者は対策を用意するどころか、自らの利益のために扇動を続けた。全光焄(チョン・グァンフン)牧師らが主導する尹大統領支持集会では「保守新聞も必要なくユーチューブを見ろ」と叫ぶ。一部の極右ユーチューブチャンネルは弾劾事態以降、1億ウォン(約1080万円)以上の後援金を受けた。