「韓国は類似内戦状態、大統領没落しても解決しないだろう」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.19 13:09
韓国の民主主義が岐路に立った時に意見を求められる碩学に高麗(コリョ)大学の崔章集(チェ・ジャンジプ)名誉教授がいる。長く韓国の民主主義を批判的に探求してきた。「民主主義の民主化」「民主化以降の民主主義」「民衆から市民へ」などは彼の著書名であり当代の民主主義を理解する観点だ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による昨年12月3日の非常戒厳と逮捕、「共に民主党」による連続弾劾による混沌の渦中にある13日に崔教授と会った。彼は「民主化理論をまた見ている」とし、ギジェルモ・オドンネルとフィリップ・シュミッターが1970~80年代の民主化を反芻して著した『権威主義支配以後の政治世界』(1988年)から取り出した。「移行ならばみんな権威主義から民主主義と理解するが、権威主義の次に現れた政治体制はさまざまな形態がありえるということだ。民主主義であるかもしれず、ポピュリズムであるかもしれず、権威主義と民主主義が混ざったものであるかもしれない。非常に意味のある話」とした。「それなら韓国はどんな民主主義なのか」と尋ねたところ「民主主義にはなったが政治が消滅したと言おうか、見えない民主主義だがとても本当に危険千万な民主主義」と答えた。「政治のない民主主義」だ。民主主義に向けては政治が必要だが政治がないという意味だ。彼が「危険千万だ」という表現を使った理由であろう。懸案から尋ねた。