【社説】尹大統領の拘束令状請求…国民は複雑な心情
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2025.01.18 12:54
高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が昨日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の内乱首謀容疑でソウル西部地裁に拘束令状を請求した。現職大統領に拘束令状が請求されたのは憲政史上初めてだ。惨めなことであり、二度とあってはならないことだ。尹大統領は今日、裁判所で令状実質審査を受け、今夜または明日早朝に拘束されるかどうかが決まる。その間、尹大統領は公捜処に内乱罪捜査権がないとして召喚要求に応じなかったが、結局、官邸で逮捕された。さらにソウル西部地裁が発付した逮捕状を認めないとし、ソウル中央地裁に逮捕適否審理まで申請したが、ソウル中央地裁も逮捕状と公捜処の捜査に問題はないと判断した。大統領も刑事被疑者として防御権があるのは事実だが、その間、尹大統領側は本質的な事案より手続き的問題の提起に固執してきた。拘束令状までが請求される中、捜査権と管轄裁判所をめぐって争いを続けるのは消耗的なことだ。今まで尹大統領側が提起した逮捕状異議申請や逮捕適否審理がすべて棄却されたことを直視することを願う。それよりも令状実質審査で自身の立場を積極的に釈明するのが望ましい。
今後、捜査にも前向きな姿を見せなければいけない。非常戒厳後に国会に軍と警察を送った点、「一切の政治活動を禁じる」という戒厳布告令1号は違憲的であり違法と見るしかない。しかし尹大統領側は「統治行為」という主張ばかりを繰り返している。さらに与野党代表や国会議長らを逮捕しようとし、国会の戒厳解除議決を防ぐために「会議場から議員を引っ張り出せ」と直接指示したという状況も、先に拘束された軍指揮部の陳述で表れた。