【時視各角】大統領官邸の外は危険なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.17 13:52
3日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対して逮捕令状を執行した高位公職者犯罪捜査処(公捜処)と警察関係者が大統領警護員の物理力に阻止されて引き返す場面は衝撃だった。2009年ソウル竜山(ヨンサン)惨事や1989年釜山(プサン)東義(トンウィ)大学事態などデモ隊が公権力に立ち向かい流血事態につながった悲劇を記憶している。しかし裁判所が発行した令状を公務員が阻止する状況は想像もできなかった。車壁と鉄条網を張り巡らせた大統領官邸に警察が進入する場面は過去の攻城戦を連想させた。
朴鍾俊(パク・ジョンジュン)当時警護処長が令状執行を阻止した直後「警護処が個人私兵に転落したという侮辱的な言葉は控えてほしい」と言って発表した意見は尹大統領支持者の間で一瞬で広がった。官邸前には朴前処長を応援する花輪があふれた。警護処の苦渋を 絶妙に説明した言葉だが、逮捕令状執行に対して「大統領の絶対安全確保を存在価値とする大統領警護処が応じるということは大統領警護を放棄するということ」という部分は共感しがたい。公捜処の令状執行がどうしたら大統領の安全を威嚇する行為になるというのか。現職大統領を捜査機関に護送する過程に何の危険が隠れているのか不思議に思った。むしろ捜査機関の法執行を肉弾阻止する行為が危機を高めるだけではないか。