【社説】トランプ政権の北核容認の動き、韓国の外交安保が試される
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.16 14:16
トランプ次期米政権の国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏が、北朝鮮を核保有国と認めるような立場を公式的に明らかにした。ヘグセス氏は14日(現地時間)、米上院軍事委員会の公聴会に事前提出した書面答弁で、北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と呼び、韓半島(朝鮮半島)とインド太平洋だけでなく世界的な脅威になると評価した。
ヘグセス氏が言及した「核保有国」という表現は、国際的に核保有国と公認した5カ国(米・中・ロ・英・仏)を意味する「核兵器国家(nuclear weapon state)」とは異なる。「核保有国」は一般的にインド、パキスタン、イスラエルなど「公認されていないが実質的に核兵器を持つ国」をいう表現だ。トランプ政権の国防政策の核心に挙げられるエルブリッジ・コルビー国防次官(政策担当)候補も米国の核の傘提供に否定的な立場を見せてきた人物だ。こうした一連の動きがトランプ政権の対北朝鮮核政策の転換を予告する前兆ではないか憂慮される。北朝鮮が核能力を保有したという技術的な評価と、北朝鮮を核保有国と認めることは、完全に異なる問題だ。