【社説】縮まる両党の支持率差…韓国与野党、民心を正確に把握すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.13 14:47
弾劾政局が膠着状態に入り、大きく開いていた与野党の支持率の差が縮まっているという世論調査の結果が相次いで出ている。韓国ギャラップの1月第2週の調査で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾「賛成」意見は64%だったが、弾劾訴追を主導した最大野党「共に民主党」の支持率は36%にとどまった。民主党の支持率は直前の調査より12ポイント下落し、10ポイント上昇した与党「国民の力」(34%)と誤差範囲内の差となった。一部の世論調査で誘導性の質問をするなど問題の余地はあるが、民心の変化が明確に感知されているという事実は否認しがたい。にもかかわらず政界はこうした世論調査の意味をまともに把握していない。民主党は暴走を継続しながら中道層の離反を自ら招き、国民の力は世論の結果を我田引水式に解釈しながら退行している。
尹大統領に対して批判的でありながらも民主党支持を撤回した人たちがいるのなら、その原因を確認するべきだが、民主党はそうでない。院内第1党として国政の安定を目指すよりも、韓悳洙(ハン・ドクス)首相弾劾訴追に続いて崔相穆(チェ・サンモク)権限代行まで警護処の不法を放置したという理由で告発した。たとえ撤回したとはいえ、特検推薦権を独占して違憲の論議を呼んだことや、「尹大統領は死刑宣告を受けるはず」(鄭清来議員)などの過激な発言、弾劾訴追の理由で内乱罪の撤回などが保守の結集を呼んだ。