【時視各角】韓国の非常戒厳事態、ハマスと金正恩が思い浮かぶ理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.07 13:40
1日、パレスチナ中央統計局はガザ戦争で約5万5000人が死亡したと発表した。開戦から15カ月間、イスラエル軍が民間人居住地だけでなく学校と病院、国際機関の事務室にも爆撃と銃撃を浴びせた結果だ。人種清掃に近い虐殺だ。
ところが虐殺の残忍さに埋もれて照明が向けられていないことがある。ガザ地区を統治してきたパレスチナ武装組織ハマスはどんな目標と戦略を持って戦争を始めたかという点だ。2023年10月7日、ハマスは数千発のロケット弾攻撃と共にグライダーとオートバイに乗って攻め込み、約1200人を殺害、251人を拉致した。単純なテロとは見なせない戦争行為だ。開戦の理由についてはイスラエル極右勢力が起こしたテロに対する報復レベルという分析もあり、イスラエルとサウジアラビアの修交を妨害するためという見解もあった。ところがその後、ハマスはイスラエルの反撃にまともに抵抗できなかった。指導者は迷路のようなトンネルの中に隠れ、ガザ地区の民間人を盾にしながら延命しようとした。いくら神聖な目的だとしても、このように無気力に民間人の犠牲を放置する状況を合理化することはできない。