【社説】韓国地方空港安全規定に穴はないか徹底的に点検を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.02 15:30
務安(ムアン)国際空港で発生したチェジュ航空事故の原因調査が進められている中で空港と航空会社安全規定を巡りさまざま問題提起が続いている。
人命被害が大きくなった原因で最も多く指定されたのは旅客機の着陸を助けるアンテナ施設「ローカライザー」だった。これが土で覆われたコンクリート構造物だったことで事故の被害が大きくなったという分析が多く出された。航空機と衝突すれば簡単に壊れるようにローカライザーを設置した外国空港の事例とあまりにも違いすぎた。滑走路末端にコンクリート構造物が設置されたのは最悪の空港設計という海外航空専門家の指摘が相次ぎ、国土交通部は「規定上問題ない」という従来の立場から一歩退いて「規定に合っているのか検討し直す」と明らかにした。いち早くそうするべきだった。務安空港のローカライザーが端安全区域の外にあり関連安全基準や設置基準が適用されないという主張だけでは説明が足りない。端安全区域が国際基準の最小義務基準は満たしてはいるが勧告基準には達し得ていないのも事実ではないのか。大型惨事が起きたこと自体が安全基準に何か穴があるという傍証だ。航空当局はコンクリート方式のローカライザーが設置された他の地方空港の安全点検から直ちに始めなければならない。