【社説】非常時局に最悪の航空惨事…超党派的な収拾に出よ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.30 13:43
大統領と首相の弾劾訴追で過去に類を見ない「代行の代行体制」が稼働している渦中に心痛む大型惨事が発生した。昨日午前9時ごろ、タイ・バンコク発チェジュ航空7C2216便が全羅南道(チョルラナムド)務安(ムアン)空港で胴体着陸後に爆発して搭乗者181人のうちほとんどが帰らぬ人となった。韓国国内で起きた最悪の航空機人命事故だ。何より遺族支援と負傷者の治療、原因究明などを最優先に行わなければならない。あわせて国内の他の空港でも類似の事故が発生しないようにし、運航中の旅客機整備にも問題がないように万全の点検を行わなければならない。
事故原因として挙げられているのが鳥類衝突(バードストライク)だ。事故旅客機は務安空港上空で鳥と衝突して片方のエンジンを失い、着陸装置(ランディングギア)も損傷したとみられる。この状況で胴体着陸を試みたがスピードを十分に落とすことができず空港の外壁に衝突してしまった。胴体着陸を行う場合、あらかじめ滑走路に特殊バブルを撒くが、この措置は取られなかったという。バードストライクは少なからず発生するが、安全に着陸する場合も多い。務安空港が管制と後続措置を正しく行ったかどうかも詳しく調べなくてはならない。事故航空会社であるチェジュ航空も原因究明と収拾に責任ある態度で臨んでもらいたい。