【社説】大統領権限代行の無責任と野党「弾劾病」が呼んだ最悪の政局混乱=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.27 16:16
昨日、国会で憲法裁判官候補者3人に対する任命同意案が通過したが、韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行は「任命を保留する」と明らかにした。野党は直ちに内乱行為共謀・黙認などの事由で韓権限代行弾劾訴追案を発議し、政局はまた混乱が深まった。非常戒厳事態で落ち着かない国を正常化すること以上の急務はない。にもかかわらず与・野・政の激しい対立は最悪の状況を迎えている。
韓代行の裁判官任命保留で憲法裁の正常化は暗礁に乗り上げた。裁判官任命をめぐり与野党が対立する状況で韓代行は結果的に与党の手をあげた。学界のほか憲法裁と大法院(最高裁)でも「権限代行が国会推薦裁判官を任命する可能性がある」という見方が続いたが、韓代行は「与野党合意」を要求して任命を拒否した。与党の国民の力は戒厳事態以降、遅延戦術で一貫してきた。大多数の与党議員は非常戒厳解除要求案の議決に参加せず、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾訴追案にも反対した。こうした状況の中でも「与野党が合意して案を提出すれば直ちに憲法裁判官を任命する」という韓代行の主張は空念仏と変わらない。