【中央時評】韓国の民主主義の脆さを見せた戒厳事態
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.17 13:47
依然として無念な思いが消えない。非常戒厳宣言で生じた政治的危機は大統領弾劾訴追案の可決につながり、韓国民主主義が復元されたが、それでもすっきりしない。当初から起きてはならないことが起きた。無謀で独断的で政治的に無知な一人が我々の社会の安定と平和を一夜にして崩した。経済的な成就とともに政治的にも民主主義を成し遂げて守ってきたという我々に自負心にも大きな傷を負った。
我々の民主主義は今回の深刻な挑戦に持ちこたえたが、今回の事件を通して我々の統治システムの脆弱な姿が表れた。一人に依存する体制がどれほど不安定で崩れやすいかを今回の事態は克明に見せた。民主化以降、権威を備えながらも政治的に妥協と自制の政治力を見せた過去のリーダーに対する記憶の中、今日の我々のシステムの問題点を看過していた。政治的に訓練されず準備できていない、そして人格にも問題がある人が国を率いることがあるという考えをしていなかったようだ。