【社説】自身の弁解と詭弁で一貫した尹大統領の談話
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.13 16:12
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日、「弾劾であれ、捜査であれ、堂々と対抗する」という内容の談話を発表した。わずか5日前の「政局安定案はわが党に一任する」という立場から急変した態度だ。今回の談話は非常戒厳宣言の正当性主張と内乱容疑の否認が相当な部分を占めた。金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が拘束され、警察が連日大統領室の家宅捜索に向かう状況で、迫ってくる弾劾および処罰圧力に対応するレベルとみられる。内乱罪の被疑者として防御権の行使は法的な権利だが、国内外に衝撃を与えた戒厳宣言を正当化しようという強引な屁理屈は受け入れがたい。
尹大統領が問題にした野党の相次ぐ公職者弾劾は明らかに行き過ぎた点があるが、あくまでも憲法65条に基づく政治行為だ。野党を説得したり国民世論に訴えたりすればよいことであり、軍を動員して国会を制圧することなのか。「特検法を27回も発議しながら政治扇動攻勢を加えた」と話したが、発議された特検法の相当数は各種物議を醸した金建希(キム・ゴンヒ)夫人関連だ。尹大統領が言及した刑法上のスパイ罪も法改正が必要なのは事実だが、野党が反対するからといって非常戒厳を宣言するのは常識からかなり外れている。