【コラム】SNSを握った市民、「ソウルの冬」は「ソウルの春」と違った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.11 16:19
2024年12月3日午後10時30分の大統領の緊急談話と非常戒厳発表。1時間後の戒厳司令部の布告令、ほぼ同じ時間の軍と警察の国会進入および議員の阻止による国会封鎖。翌日午前0時29分の国会本会議開始、および午前1時の国会本会議在席190人全会一致賛成での非常戒厳解除要求可決宣言。午前4時20分の大統領の戒厳解除宣言。
早く眠った人なら夢にも見ることができない事件だ。これを「2024年ソウルの冬」と呼ぶ。国会に進入する武装した戒厳軍、市民の頭の上を飛行する軍のヘリコプター、そして殺伐とした戒厳司令部の布告令はあまりにも非現実的であり、あたかも映画『ソウルの春』の1シーンのようだった。映画は軍部のハナ会が中心となった1979年12月12日の軍事反乱をモチーフとする。