「文学性だけを見た」…ノーベル賞審査委員長「最愛」の韓江氏の小説は(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.11 15:53
「韓江(ハン・ガン)氏の作品では白と赤が出会います。彼女の作品において、白は空から降る雪であり、話者と世の中の間を仕切るカーテンです。白はまた悲しみであり死です。赤は命ですが、苦痛、血、深い切り傷をも意味します。韓氏の文章には艷やかな優しさがあります(seductively soft)が、言葉では言いようのない残酷さと回復不可能な喪失を語っています」
10日午後5時(現地時間)。ノーベル文学賞受賞者である韓氏を紹介するためにスウェーデン・ストックホルムにあるコンサートホールのステージに立ったノーベル文学賞審査委員のエレン・マットソン氏は韓氏の作品で特に際立つ2つの色に言及した。毎年授賞式でノーベル文学賞審査委員に与えられた時間は5分から10分余り。審査委員は登壇して作家の作品世界を文学的な言語で紹介する。