【時視各角】韓国与党、「秩序ある退陣」論じるレベルにあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.11 11:46
秩序ある退陣は形容矛盾だ。戦闘に敗れた軍人が右往左往せず一糸乱れぬ退却ができるのか。三十六計逃げるに如かずだ。大統領が戒厳を犯し、与党は少数にすぎず、広場の民心は激しいが、韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表と親尹派など執権勢力が権力を順調に移譲するというのは事実上、超現実主義に近い。
にもかかわらずこれに固執するのは8年前の弾劾トラウマと無関係でない。朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾を経て右派陣営は壊滅し、賛同した人たちは裏切り者として追放された。単なる拒否感を越えて「弾劾大統領」2回連続輩出は屈辱であり、今後は右派の執権自体が不可能になるという懸念が支持層で広まっている。こうした雰囲気で弾劾に加担するのは与党としては容易でない選択だ。