【社説】尹大統領、違憲的戒厳の政治的・法的責任を取るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.05 16:04
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が一昨日の夜中に起こした非常戒厳騒動は6時間後に終了したが、韓国政治史に消すことができない大きな傷を残した。尹大統領は1979年以降に消えた軍事独裁時代の亡霊を45年ぶりに現実世界に呼び戻した。完全武装した部隊員がガラス窓を割って国会本館に進入する場面を見ながら、多くの国民は不可逆的に確立されたと考えていた韓国の民主主義システムが一瞬にして崩れることもあるという恐怖と無力感を感じた。
憲法77条は戒厳宣言の要件として「戦時・事変またはこれに準ずる国家非常事態において兵力で軍事上の必要に応じたり公共の安寧秩序を維持する必要がある時」と規定している。戒厳は大統領が国民の基本権を制約し、三権分立を停止させる超越的な権限であるため、国の存亡がかかる非常事態に限り許容されるということだ。現在の状況は果たして戒厳が必要なほどの国家的危機なのか。国民の大多数は同意しないだろう。