憲法・戒厳法から外れた「6時間戒厳」過程…「弾劾」「内乱」尾を引く=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.04 11:06
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4日午前4時30分、国務会議で非常戒厳解除を議決して「6時間戒厳事態」は幕を下ろしたが、戒厳宣言手続きの適法性を巡って問題が提起されている。「戦時・事変、またはこれに準ずる国家非常事態」(憲法第77条)という戒厳要件が成立していないだけでなく、過程でも違憲・違法素地があるという指摘が出ているためだ。
まず3日午後10時23分から始めた6分ほどの大統領緊急談話生放送を通じて宣言された非常戒厳が国務会議の審議を経たものなのかどうかから不明だ。憲法第89条と戒厳法第2条は大統領が戒厳を宣言しようと思う場合、国務会議の審議を経なければならないと規定している。だが「国務会議はなかった」「韓悳洙(ハン・ドクス)首相は知らなかった」あるいは「非公開国務会議があった」などの説が飛び交っている。