韓国法曹界「非常戒厳事由なのか疑問…大統領弾劾条件満たす」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.04 07:00
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が3日夜に宣言した非常戒厳は朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が殺害された1979年10月26日に宣言されてから45年ぶりで、憲政史上で17回目だ。1987年の民主化後には一度もなかった初めての事態であるだけに法曹界では戒厳宣布要件と戒厳の効果をめぐり解釈が入り乱れている。
憲法上の戒厳宣布要件は「大統領は戦時・事変またはこれに準じる国家非常事態において兵力で軍事上の必要に応じたり公共の安寧秩序を維持する必要がある時」(第77条第1項)宣布が可能だ。過去の麗水(ヨス)・順天(スンチョン)事件、韓国戦争(朝鮮戦争)、5・16軍事クーデターなど戦時または戦時に準じる状態で宣言されてきた。これと別に戒厳法は、非常戒厳は「敵と交戦状態にあったり社会秩序が極度に混乱し行政および司法機能の実行が顕著に困難な場合に軍事上の必要に従ったり公共の安寧秩序を維持するために宣言する」と規定している。