【コラム】残りの任期に尹大統領がやるべきこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.03 15:34
最近のように与野党が同時にさまようケースは珍しい。一方がつまずけば別の一方が勢いづいたが、今回は違う。与党では尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表の葛藤が深まっている。些細なことが大きくなった。親尹・親韓の党員掲示板の衝突を見ると、今がそのような時なのかと思う。関係の復元は難しくなった。尹大統領の「とにかく謝罪」から1カ月が経過した。変わった点はない。金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人の問題と人事問題をどう解決するべきか、言葉ばかりが多い。金夫人が大統領の海外訪問に同行するかどうかが国民の関心事というのは悲しいコメディだ。韓代表は大小の口論にとらわれている。負けるが勝ちという点を心に刻むべきだろう。2人とも政治を初めてするため、人を寛容に抱き込む力が弱い。保守としては残念なことだ。
民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は裁判だけで5件にのぼる。大法院(最高裁)までの15件の判決のうち、ようやく1審の2件が終わった。見守る国民は疲れる。法律専門家のようになってしまう。民主党議員らは裁判所の前の両側に並び、李代表の視野に入ろうとする。国民の僕でなく李代表の僕のようだ。その姿をさらに13回も見なければいけない。判決に一喜一憂する李代表の姿も13回見なければいけない。もちろんそれ以前にも不利になれば判決に従わず路上に出ていく。厳酷な時期に命を投げて広野に立った進歩の堂々たる態度は見られない。