【社説】激変する世界の自動車業界…韓国、中国製電気自動車とトランプ関税に備えなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.03 13:23
世界の自動車業界が大激変を迎えている。ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)が業績不振により任期を1年余り残して退任した。ステランティスはフランスのプジョー、イタリアのフィアット、米国のクライスラーが合併してできた世界4位のメーカーだ。ドイツのフォルクスワーゲンは会社が10%の賃金削減と3カ所の工場閉鎖などを要求すると従業員が警告ストに入ることにした。
その背景には中国の電気自動車の躍進がある。中国の電気自動車が政府補助金などを基に競争力を高めており、中国自動車市場で海外ブランドのシェアが落ちた。いまは中国車が逆に欧州市場でシェアを伸ばしている。市場調査会社JATOダイナミクスによると、上半期に欧州電気自動車市場での中国のシェアは18.2%で前年同期より5.1ポイント上昇した。これに対し欧州連合(EU)は補助金を受けた中国製電気自動車に対し高率の相殺関税を課すことを確定した。