【コラム】ネクスト佐渡金山
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.02 14:51
初めて会った孫ほどの年齢の記者の前で号泣した97歳の男性コンさんのことが忘れられない。国際部の記者だった当時、日帝強制動員企画取材の過程でコンさんに会った。証言によると、太平洋戦争中だった1943年は「路上で若い人たちが日本の奴らの車に乗せられて行った時代」であり、コンさんも21歳の年齢で福岡の赤坂炭鉱に連れられて「人間でない」3年を過ごしたという。100年近い人生を生きてきたが、その半分の半分の半分の半分にもならないわずか3年の歳月がコンさんをひどく苦しめていた。
最近の「佐渡金山追悼式」をめぐる雑音に接して、4年前のインタビューを思い出した。コンさんが連れて行かれた赤坂炭鉱は過去に麻生産業が日本国内で運営した労役場10カ所の中の一つだ。「地獄炭鉱」として悪名高いここでコンさんは3回も脱出に失敗した。捕まるたびにひどい鞭打ちを受け、希望と意志を失ったと語った。