【時論】トランプノミクスがもたらした「3高・3低の津波」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.21 11:57
先日、韓国開発院(KDI)は今年の経済成長率の見通しを2.2%と、3カ月前の見通しより0.3%ポイント引き下げた。さらに、来年の成長率見通しを2.0%に下方修正した。このような見通しはトランプ第2期行政府の関税率の引き上げが2026年に施行されるという前提によるものだ。しかし、トランプ第2期は第1期とは違って、就任と同時に大量の行政命令に署名しながら始まるだろう。関税も来年すぐに上昇するだろう。韓国経済はKDIの見通しよりはるかに深刻な景気不況の局面に入る可能性が高いものとられる。
「3高の津波」と「3低の津波」はトランプノミクス(Trumpnomics)がもたらしたが、これが根本的な原因ではない。根本的な原因は、韓国経済が「借金で建てた家」であるためだ。文在寅(ムン・ジェイン)政府時代にソウルと首都圏のマンション価格は2~3倍暴騰した。2022年後半に入って住宅価格が少し下がるようになると、尹錫悦政府は各種政策を打ち出して住宅価格を引き上げた。