【時論】トランプノミクスがもたらした「3高・3低の津波」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.21 11:56
トランプ第2期を控えて韓国経済に金利高・ドル高・物価高など「3高の津波」が押し寄せている。トランプ次期大統領が普遍関税10~20%、中国向け関税60%を課すれば、米国の輸入物価が上昇し、落ち着いていたインフレが再び高騰する可能性がある。さらに、法人税の引き下げに踏み切れば、増える財政赤字を埋めるために国債発行が増えるだろう。そうすると、国債収益率も上昇する。米連邦準備制度理事会(FRS)は利下げに慎重を期さざるを得ないだろう。
このため、米ドルは主要国の通貨に比べてドル高となっており、ウォン・ドル相場は一時1ドル=1406ウォン(約155円)まで急騰した。これは1997年の国際通貨基金(IMF)通貨危機と2008年の米国発世界金融危機の時期に現れた現象であり、米国FRSの利上げが真っ最中だった2022年9月以降初めてだ。