【社説】尹大統領「米中は選択の問題でない」…実用外交を生かすべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.20 16:09
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が一昨日、「韓国にとって米国と中国は二者択一の問題ではない」とし、韓国は米中両国と緊密に協力していく必要があると述べた。この発言は主要20カ国・地域(G20)首脳会議出席のためブラジルを訪問した尹大統領の現地インタビューで出てきた。尹大統領の今回の発言は外交・安全保障の認識と基調の変化の可能性を内包しているようで注目される。2022年5月に就任して以降、最近まで尹大統領は一部から「米国一辺倒」という指摘が出るほど韓米同盟にオールインする動きを見せてきた。
昨年3月の韓日関係正常化をはじめ、韓米同盟の信頼強化に続き、韓米日安保協力と直進してきた。概して正しい方向だった。ただ、その過程で中国およびロシアと不必要な摩擦を起こす言葉が国益になるのかという声も高まった。こうした脈絡で見ると、15日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を契機に2022年以来2年ぶりに実現した習近平国家主席との韓中首脳会談が尹大統領の認識変化に少なからず影響を及ぼしたという解釈が出てくる。当時、尹大統領は北朝鮮の挑発と派兵など危険な朝ロ軍事密着に対して「中国が建設的に役割をしてほしい」と要請した。これに対し習主席は「域内情勢の緩和を希望し、朝鮮半島の緊張を望まない」と前向きな基調で答えた。両首脳はぎこちない雰囲気でなく友好的な雰囲気で対話をしたという。