【社説】「弱肉強食のジャングル」露骨化するトランプ2期の国際秩序
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.11.10 09:54
2016年に米国を席巻した「トランプ現象」は単発の性質ではなかった。4年を飛び超えてトランプ氏が帰ってきた。彼が提起した「米国優先主義(アメリカ・ファースト)」と「米国を再び偉大に(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)」というスローガンは今回の大統領選挙でさらに広く深く受け入れられた。
トランプ現象は米国内の影響だけにとどまらず、全世界を強打する超大型グローバル台風だ。前政権が納税者のお金を世界平和と秩序を守るのに湯水のごとく使ってきたと批判するトランプ氏を米国国民の多数が共感・支持するという事実が今回の選挙で明らかになった。第2次トランプ政権には米国が「世界の警察」の役割をはじめする既存の国際秩序の柱である安全保障と自由貿易という公共財を大幅縮小する方向に進む懸念が大きくなった。