為替・物価不安定で韓銀は進退両難…利下げ見送りか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.08 10:48
トランプ再執権時代が開かれ、韓国銀行(韓銀)が進退両難の状況を迎えた。「トランプ政策リスク」が浮上し、ウォン安ドル高、物価上昇(インフレーション)懸念、米通貨政策変化の可能性など多様な暗礁が予想されるからだ。韓銀は先月3年2カ月ぶりに引き下げに金利経路を転換したが、金融市場が不安定になれば積極的に通貨政策を展開するのが難しくなる。今年最後の金融通貨委員会会議が開かれる28日に「据え置き」を選択した後にも、追加の利下げ時点はさらに遅れる可能性があるという見方が出てくる理由だ。
トランプ氏の当選に最も早く反応したのが為替レートだ。外国為替市場で韓国ウォンは7日午後3時30分基準で前日より0.4ウォン値下がりした1ドル=1396.6ウォンで取引された。一時は1ドル=1404.38ウォンまでウォン安ドル高が進み、市場の心理的マジノ線となる1ドル=1400ウォンを超えた。取引時間中に1ドル=1400ウォン台となったのは4月16日以来およそ7カ月ぶり。多くの専門家はウォン安ドル高がしばらく続くと予想している。NH農協銀行のイ・ナクウォン専門委員は「1ドル=1420ウォンまでウォン安ドル高の可能性を開いておくべき」と話した。