尹大統領、トランプ氏と一日でも早く会って関係構築を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.07 10:03
2016年ブレグジット(英国の欧州連合離脱)とトランプ当選以降、世界政治に疾風怒涛の時代がやってきた。それを落ち着かせようとバイデン政府が過去4年間、かなりの努力を注いだが、結局米国有権者が背を向け、トランプ第2期がスタートすることになった。これからトランプ現象は米国政治史の例外ではなく定数となり、国際政治・経済全般に大きな波紋を及ぼすだろう。1980年代以降の新自由主義グローバル化の流れにうまく乗った大都市中心の高学歴エリート階層と移民者に対するラストベルトの低学歴白人労働者、中部の農民の激しい怒りと反発がトランプ氏に勝利をもたらした。すでに最近、英国・フランス・ドイツ・日本など民主主義国家で執権層が交代したりあるいは極右勢力の浮上で大きくその力が弱まったりしたが、米国も例外ではなかった。韓国も例外にならないかもしれず、これは執権層に対する重大な警告だ。
トランプ氏の勝利で米国政治だけでなく国際政治史の流れも大きく変わることになった。米国外交は第2次世界大戦以前の孤立主義側に方向を定めた。米国は第2次大戦以降、規範に基づいた国際秩序を守るリーダー役を果たしてきたこととは違い、これ以上そのような役割に耐えようとはしないだろう。米国外交の核心軸だった同盟との関係も揺らぐことになった。何よりもNATOに対する米国の支持が揺らぎ、欧州は一人立ちしなければならず、韓米、米日同盟も不透明になった。