【社説】尹大統領、あいまいな謝罪では民心収拾は難しい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.11.06 14:58
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の7日の会見を控えた国民の心情は期待半分、心配半分だろう。大統領室が「国民が気にかかっているすべての事案について詳細に説明する」と伝えただけにひとまず注目するが、過去の尹大統領の会見はやらない方がよかったと思われるものが多かったからだ。
代表的な事例が第22代総選挙の直前だった「医学部増員関連の国民向け談話」(今年4月1日)だ。当時、与党は「医療大乱」の解決に向けて尹大統領が医学部2000人増員方針を柔軟に調整するだろうと期待した。しかし実際にふたを開けてみると、尹大統領は「2000人は政府が詳細に計算して算出した最小限の増員規模」とし「政府は確実な根拠を持って十分な議論を経て増員を決定した」と釘を刺した。医療界に向けて「さらに合理的な案を持ってくればいくらでも議論することが可能」としたが、会見を見た大多数の国民は大統領は少しも譲歩する考えがないという印象を受けた。最近発行された国民の力の総選挙白書は「談話の直後、候補者の間では絶望が広がり、民心が底まで落ち、いかなる選挙運動も効果がないという嘆きが出るしかなかった」と記述した。