【社説】「半導体の自由貿易時代終わった」というTSMC創業者の診断
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.29 13:06
世界1位のファウンドリー(半導体委託生産)企業である台湾TSMCの創業者モリス・チャン氏が26日、「半導体自由貿易の時代が終わった。深刻な挑戦に直面しており、TSMCは要衝地ではなく戦場になった」と話した。TSMCはエヌビディアとともに人工知能(AI)時代の最大勝者に選ばれる。AI半導体需要の急増で7-9月期の営業利益が58%急増するなど「サプライズ業績」を記録した。17日には米ニューヨーク証券市場でエヌビディアに次いで時価総額1兆ドルを突破した2番目の半導体企業になった。
TSMCの好調にもモリス・チャン氏が危機感を見せたのは半導体市場の分業体系に亀裂ができ、これによって既存の成長モデルが限界に直面したためだ。中国の技術覇権牽制に向け米国が同盟国中心に半導体供給網構築に出て「米国の設計と欧州の装備、韓国と台湾の生産、中国の消費」で回っていた半導体分業化体系にひびが入り始めた。