【時論】ノーベル経済学賞が見逃した東アジアの奇跡の秘密
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.29 11:46
今年のノーベル経済学賞は包容的制度の重要性を研究して明らかにした米マサチューセッツ工科大学(MIT)経済学科のダロン・アセモグル教授、MITスローン経営大学院のサイモン・ジョンソン教授、シカゴ大学政治学科のジェームズ・ロビンソン教授の3人が受賞した。彼らの受賞業績は制度の発達を政治的民主主義指数で数量化し、この変数が経済成長に有意味な影響を及ぼしたことを示した計量分析だ。
彼らの論文序論は南北を比較することから始まる。しかし韓国の事例はこの理論によく当てはまらない。なぜなら韓国の場合は開発独裁で経済成長をある程度成し遂げた後に民主主義に進んだためだ。もちろん民主主義は先進国を定義する重要な基準であることに間違いはない。だが民主主義が後発国の経済成長を保障したりはしない。初めから西欧的自由民主主義を維持して先進国になった国はない。