雇用・成長は良い? 体感景気「暗鬱」…韓国版「バイブセッション」懸念(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.25 12:02
◆「質的に悪化」…不安心理が内需不振に
韓国開発研究院(KDI)のチョン・ギュチョル経済展望室長は「経済主体の萎縮した心理を知るためには経済指標の詳細内容を見る必要がある」と指摘する。例えば雇用の場合、8月基準で全体の賃金勤労者のうち非正規職が占める比率は38.2%だった。2003年以降で2番目に高い。正規職との賃金格差は174万8000ウォン(約19万円)と過去最大になった。「財政雇用」と指摘される60歳以上の就職が増え、雇用錯視現象も表れている。雇用構造が新型コロナ事態以降に変わった影響もあるが、質的な部分は過去より悪化したという指摘が出る背景だ。