【社説】持ちこたえる道を選択した尹大統領、今回も機を失するのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.23 13:24
21日の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表の会合がいかなる成果もなく終わり、その波紋が広がる兆候が表れている。2人の会合は尹大統領の夫人・金建希(キム・ゴンヒ)氏の問題の解決策を導出する契機になると期待されたが、互いに立場の違いだけを確認して終わった。会合後の双方の言葉を総合すると、尹大統領の状況認識は従来と全く変わっていないようだ。
会合で尹大統領は金建希特検法について「我々の議員らが憲政を蹂躪する野党と同じ立場をとる場合、私としてもやむを得ないが、私はわが党の議員らを信じる」と述べた。4日の国会の「金建希・チェ上等兵特検法」再表決では少なくとも4票以上の与党離脱票が出た。次の表決で離脱票が追加で4票増えれば、政権が致命傷を受けるかもしれない絶体絶命の危機だ。ところが当事者の尹大統領はいかなる前向きな措置もなく、ただ与党に守ってほしいというのは極めて無責任な姿勢だ。与党議員らはすべて独立的な政治家だが、民心が悪化すれば動揺するしかない。こうした中でも尹大統領は「あきれるような疑惑に対しては大統領室が立場を出せば、党も共に戦ってほしい」と話したという。非常に安易な状況認識だ。