カマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領の支持率が同率で並んだという調査結果が出た。先月の時点でハリス氏は全国支持度でトランプ氏に５～６％ポイントのリードを広げていたと評価されていた。

ハリスキャンプでは、危機論が大きくなった中で、１３日（現地時間）ジョー・バイデン大統領との不協和音も聞こえるという内紛論争まで加わった。反面、トランプ氏は大統領選挙当日、「急進左派」が騒擾事態を引き起こす可能性があるとしながら自身の勝利を確信した。

◇大統領選終盤…世論は「４８％対４８％」

ＮＢＣ放送がこの日公開した世論調査でハリス氏とトランプ氏は全国登録有権者を基準として支持率４８％の同率で並んだ。先月の調査と比較して、ハリス氏は１％ポイント下落した反面トランプ氏の支持率は４％ポイント上昇し、５％ポイントあった格差が「ゼロ」になった。特に他候補を合わせた多者対決ではトランプ氏が４７％で、４６％にとどまったハリス氏をリードした。先月ハリス氏が６％ポイントリードしていた記録をひっくり返した格好だ。

ＡＢＣ放送の調査でも類似の傾向が現れた。投票意向層ではハリス氏とトランプ氏がそれぞれ５０％・４８％の支持率を見せた。登録有権者の間では２人は４９％対４７％を記録した。すべて誤差範囲（±２％ポイント）内の接戦だ。先月の調査と比較すると、投票意向層と登録有権者対象を基準として、それぞれ５％ポイントと４％ポイントだった格差がどちらも２％ポイントに縮んだ。

◇ハリス危機論…中心には黒人・ヒスパニックの離脱

ハリス氏がトランプ氏に支持率で追いつかれた原因としては、伝統的な民主党支持層である黒人とヒスパニック有権者の離脱と関連があるという分析が出ている。

ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）が１２日に公開した世論調査で、黒人有権者の７８％がハリス氏を支持し、トランプ氏を支持するという回答は１５％だった。２０１６年大統領選挙で黒人の９２％がヒラリー・クリントン元国務長官を支持し、２０２０年にも９０％がバイデン大統領に票を集中させていた当時とは大きく異なる。

ヒスパニック有権者の反応も冷淡だ。ＮＹＴがこの日公開した世論調査で、ハリス氏に対するヒスパニック有権者の支持率は５６％を記録した。過去３回の大統領選でそれぞれ６２％、６８％、７０％が民主党候補に支持を送った状況とは異なる。民主党候補のヒスパニック支持率が６０％以下に落ちたのは２００４年ジョン・ケリー元国務長官以降初めてだ。当時の大統領選ではジョージ・Ｗ・ブッシュ共和党候補が当選した。

反面、ヒスパニック有権者から２０１６年２８％、２０２０年３６％の支持を受けたトランプ氏の現在の支持率は３７％に上昇した。ＮＹＴは「ハリスが黒人とヒスパニック有権者の支持を得ることができない場合、少数票差で勝負が決まる核心激戦州で困難を経験する可能性がある」と指摘した。

「トランプ氏に支持率追いつかれた」危機のハリス氏、バイデン氏と「内紛」まで（２）