450兆ウォンクルーズ船市場、関心も持たれず…韓国造船の受注率「0%」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.14 07:17
世界のクルーズ船建造市場はますます大きくなっている。世界のクルーズ船会社は国際海事機関(IMO)の規制により船舶有害物質排出量を2030年までに2008年水準の60%に減らさなければならない。カーニバル・コーポレーション、MSCクルーズのような大手運営会社は「2050年までに有害物質排出をゼロにする」と宣言した。主要クルーズ船会社はLNGなど親環境燃料推進クルーズ船の新規発注を増やしている。
こうした流れにより世界のクルーズ船がすべて親環境燃料推進船に置き換えられるならばその需要は454隻に達する(英専門メディア「クルーズハイブ」集計)。新規発注量を加えればその規模はもっと大きくなる。1隻当たり建造価格が1兆ウォンという事実を考慮すれば、「韓国は450兆ウォン市場を目を見開いたまま見守らなければならない」という話が出る。韓国海洋水産開発院のファン・ジンフェ副研究委員は「兆単位の金がかかるクルーズ造船業に対して『企業自ら事業性を判断して投資しなさい』というのは事実上やるなという話。欧州、日本、オーストラリアのように政策金融機関が劣後投資金をクルーズ船建造に当てるなど呼び水の役割をしなければならない」と主張した。ファン委員は「現在競争力を持つLNG運搬船建造も過去に政府が資金支援と事業督励を通じて始めたもの」と強調した。