【社説】ガザ戦争1年…未来の戦争の備えに与える教訓=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.07 13:09
パレスチナの武装勢力ハマスのイスラエルに向けた奇襲攻撃によりガザ地区で戦争が勃発してきょうで1年が過ぎた。イスラエルはこの戦争で軍人346人をはじめ1200人余りが死亡した。ガザ地区では5日現在4万1825人が命を失った。イスラエルの反撃で35倍近い人命被害を受けた形だ。ガザ地区の住民の90%以上が避難し、建物は60%以上破壊されるなど戦争の惨状は想像を超越する。
イスラエルはハマス構成員が隠れているとしてガザ地区の病院や学校を無差別に攻撃し、「過度な反撃」という国際社会の懸念をもたらした。それでもイスラエルはイエメンのフーシ派の根拠地掃討作戦とイランの最も強力な代理勢力のひとつであるヒズボラとも戦争をしてむしろ戦場を広げており、イランとの戦争も辞さないという立場だ。中東での持続的な戦争と戦争拡大は政治的・経済的不安定性だけでなく、人道的次元でもとても懸念される。韓国政府は報復に報復を繰り返す中東戦争を終息するための外交に力を入れなければならない。同時にいまイスラエルが行っている戦争が見せる未来戦の示唆点を注意深く見回し参考にしていくべきだ。