【社説】度を超えた大統領と与党代表の不和、いま解けなければ共倒れだけだ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.10.06 13:23
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表の不和が先鋭化している。韓代表は最近2回も大統領に単独面談を要請したがいずれも一蹴された。2人は先月30日に、あるメディアの創刊記念式にともに参加することにしていたが30分前に韓代表が欠席を通知した。2日には尹大統領が韓代表だけ除いて秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表ら党指導部を呼んで夕食をともにした。雰囲気は良かったという。「韓代表がいなかったから」という話が出るのであきれる。韓代表は韓代表で「(大統領室出身)政府投資金融機関監事が左派ユーチューバーに私を攻撃するようとそそのかした」と公開非難に出た。大統領室出身者がユーチューバーに与党代表への攻撃を注文したこと自体が間違いだが、与党代表が大統領室を狙って露骨な非難戦に出たのも見苦しいのは同じだ。
192議席の巨大野党が大統領弾劾をはばかることなく推進する状況だ。しかし支持率20%台の大統領と108議席の最弱体与党代表がことあるごとにぶつかるだけでなく顔さえ見まいとする。その結果大統領と与党の支持率はさらに急落し、政権発足後で最低を記録した。それでも2人に切迫感などはみられず泥仕合で日々を過ごしている。与党が10日先に迫った再補欠選挙で釜山金井(プサン・クムジョン)、仁川江華(インチョン・カンファ)のような優勢地域ですら勝利を壮語できない状況になった理由だ。