【コラム】韓国、医師の絶対数少ないが医療サービスの供給量・水準は世界最高
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.30 15:20
医療・政治対立の中で医療問題が長期化し、患者と国民の苦痛が限界に達している。深刻な医療・政治対立を招いた原因は、韓国の医師不足に対する見解の違いだ。今からでも、果たして医師数のが足りないのかについて、すべての国民が共感する客観的な答えを導き出すことができれば、この7カ月間続いた医療・政治対立も解決の糸口を見出すことができる。政府や医師のどちらでもない客観的な資料に基づいた経済学的分析が役に立つかもしれない。先入観なしにひたすらデータ、特に2024年度OECD(経済協力開発機構)の保健統計(Health Statistics)データに基づいて建設的議論を始めてみよう。
医師不足問題に対する答えを探すためには、まず人口1人当たりの医師の数を確認しなければならない。経済学的に見れば、医師は病気の診断と治療のような医療サービスを生産する労働者だ。OECD統計によると、韓国は2021年基準で13万人の医師が国民の健康に責任を負っている。これを人口1000人当たりの医師の数に換算すると2.6人で、OECD平均の3.7人よりはるかに低い。