【社説】不法・腐敗が表れた韓国大統領室の移転、竜山の自省が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.13 14:24
現政権の大統領室竜山(ヨンサン)移転過程で15億ウォン(約1億6000万円)ほどの国庫損失をはじめ、多くの不法・腐敗事例が発見された。監査院は12日、こうした内容の大統領室移転不法疑惑監査報告書を発表し、大統領室に注意を促した。代表的な腐敗に挙げられた大統領室の防弾窓・扉工事では随意契約を結んだ施工業者ブローカーが親しい警護処幹部の黙認の下、4億7000万ウォンの工事費を約20億ウォンに膨らませて15億ウォンを不正に受けた事実が確認された。
大統領の安全を守るべき警護処部長級の幹部がこうした破廉恥な犯罪の背後だったというのは衝撃だ。さらに大統領室は官邸移転過程で予算が確保されない事実を知りながらも工事から着手した後、予算を後に確保していくなど法令に背いた事実も明らかになった。また大統領室と行政安全部は2カ所の工事業者に工事費約3億2000万ウォンを過多支給し、無資格業者19カ所が官邸の保守・維持の下請けをするのを放置するなど監督を徹底しなかった事実も表れた。