【時視各角】韓国、22年ぶり国賓訪日は可能か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.12 15:55
#1.10日ほど前、東京に短期出張に行ったところ、2つのことに驚いた。最初は銀行のATM。銀行のキャッシュカードを入れたが、現金を引き出せなかった。ATMの隣にあるインターホンで問い合わせると「(外国人)在留カードの満期が1カ月過ぎているので、更新された在留カードを持って窓口に来てほしい」と言われた。以前には考えられなかったことだ。1カ月どころか、すでに10年前、20年前に在留資格が停止してもその情報が銀行と共有されない国が日本だった。システムが別々だった。このため古い銀行口座、運転免許証、医療保険証もそのまま使用が可能だった。今でもそのままだと思っていた。韓国の住民登録証にあたる「マイナンバーカード」の導入、そして行政システムのIT統合化がもたらした驚く結果だ。
2つ目は銀行の窓口の対応。引き出せないので口座を解約してお金を受け取っていきたいと伝えると、職員は「通帳開設時の印鑑の提示」を求めてきた。「20年以上も経っているのに、当時の印鑑がどこにあるだろうか。何よりも本人が直接訪問しているのにお金を返すべきではないのか」と問いただしても「マニュアルにそうなっている」と言って丁寧に断る。AI時代に印鑑のパワーが本人または身分証よりの上である国だ。大きなシステムは変わったが、現場のマニュアルはそのままだった。90分間のうんざりする攻防の末、支店の責任者が出した折衷案にあきれた。「では他の印鑑を何でも探して来てください」。彼らに必要なのは責任を避ける手段だった。それを知って根気強く言い張れば退くことができる国が日本だ。よく言えば話が通じる国だ。終始高圧的な北朝鮮や中国とは違う。