外交部と国防部は今回の会議について、「昨年４月に発表されたワシントン宣言後に拡大抑止強化に向けた同盟間の協力を進展させる重要な契機になった」と説明した。

韓米双方はこの日共同メディア発表文も発表した。

発表文によると、双方は国連安全保障理事会決議に違反する北朝鮮の相次ぐミサイル発射と大量破壊兵器（ＷＭＤ）、弾道ミサイル計画の持続的な追求など、危険で無責任な行動に対する評価を共有した。また、双方は最近ＤＭＺ周辺での北朝鮮の無謀で危険な行動が韓半島内で意図しない緊張感を高める危険があるという懸念も共感した。

今回の会議を通じて韓米は国連安保理決議にともなう韓半島の完全な非核化に対する意志を再確認し、悪意のサイバー活動を含んだ北朝鮮の制裁回避に対応するための調整をさらに強化することで合意した。合わせて同盟に対する深刻な結果を招く戦略的水準の攻撃威嚇である北朝鮮の核攻撃と非核大量破壊兵器攻撃に対する抑止を強化することを公約した。

一方、米国は北朝鮮と真摯で持続的な外交に向けた道を開こうと考える尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の目標と韓国の「大胆な構想」の目標に対する強い支持を改めて強調した。双方は前提条件のない対話に向け開かれていることを再確認した。

また、韓米は北朝鮮とロシアの武器取引を含む軍事協力を糾弾し、ロシアが北朝鮮に何を提供するのか綿密に注視することにした。ロシアと北朝鮮が関連国連安保理決議を順守することも促した。また、新興技術を含め同盟に対する非核脅威の影響を検討し、同盟の抑止と防衛態勢の強化に向け同盟の技術的優位を活用することにした。

また、韓米は発表文で「韓国に対する北朝鮮のいかなる核攻撃も即座に圧倒的で決定的な対応に直面することになると再確認した。米国と同盟国に対する北朝鮮のいかなる核攻撃も容認することはできず金正恩（キム・ジョンウン）政権の終末に帰結されるだろうと再度強調した」と明らかにした。

両国首席代表はこの日、キャンベル米国務副長官と会い、両国の外交・国防当局間の協力を通じて拡大抑止を強化する同盟の永続的な協議体としてＥＤＳＣＧを評価した。次期ＥＤＳＣＧハイレベル会議は２０２５年に開催される予定だ。

韓米「米大統領選挙前後に北朝鮮の重大挑発の可能性」…北朝鮮の核シナリオ対応で初めての議論（１）