【社説】「パッケージング革命」の流れに乗るには半導体生態系から生かさなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.04 17:57
韓国はメモリー半導体大国だ。サムスン電子とSKハイニックスが世界1位と2位を走る。大規模データを学習してサービスを提供する生成型人工知能(AI)が登場し、データを保存してこれをグラフィック処理装置(GPU)のようなプロセッサに送るメモリー半導体の地位が高まったのも事実だ。だが最近AI半導体と高性能コンピューティングのカギに浮上しているパッケージングでは韓国の進展がない。パッケージングはロジック、メモリー、センサーなど多様な複数のチップを積層して性能を高める半導体後工程技術だが、いまは革新の最前線という評価を受けている。コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループが最近の報告書で「先端パッケージングで価値を創出する企業を中心に既存の半導体産業の構図が急激に変わるだろう」と分析するほどだ。世界のファウンドリー(半導体委託生産)市場の61%を占める台湾TSMCの核心競争力もこの先端パッケージング技術だ。
中央日報の報道によると、韓国のパッケージング競争力は懸念する水準だ。世界上位10社に韓国企業は1社もない。先端技術で押された韓国のパッケージング世界シェアは2021年の6%から昨年は4.3%に下がった。先端パッケージングは台湾と米国に押され、汎用半導体用伝統パッケージングはマレーシアと中国に追われている。中国の半導体見本市で中国のパッケージング企業の注目すべき成長を確認した韓国の素材・部品・装備企業代表が「10年以内にわれわれみんなだめになる」と嘆くほどだった。サムスン電子とSKハイニックスは先端パッケージング核心素材・装備の95%以上を海外に依存している。