【コラム】ディープフェイク規制、被害者の目で=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.04 11:00
彼女もやはり被害者だった。約1カ月前、米国上院を通過したディープフェイク性搾取物関連法案(Defiance Act)を発議したアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員のことだ。イニシャルであり別称である「AOC」で親しまれている彼女は、2018年に28歳という年齢で米国歴代最年少女性下院議員に当選したスター政治家だ。先月シカゴで開かれた民主党全党大会初日に演壇に登場し、「この日の演者で、カマラ・ハリス副大統領を除けば最も熱い歓呼を受けた」〔メディア「ザ・ヒル(The Hill)」〕人物だ。
法案を発議した後、4月に掲載された雑誌ローリングストーンとのインタビューを通じて、AOCは偶然SNSを見ている途中で自分の性行為イメージを発見した時の心情を明らかにした。「誰かが本物だと考える自分の姿を見た時」感じた衝撃と恐怖、その後反復再生されるトラウマ症状を告白した。ディープフェイクわいせつ物の被害者を「性的暴行生存者」と呼び、「身体的レイプと違うところがない」「被害者を極端な選択へ追い詰める」と警告した。