「専門医1人が12時間責任を負えとは」…救急室は「夜」がもっと怖い=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.04 06:58
3日午後1時、江原道春川市(カンウォンド・チュンチョンシ)の江原大病院救急室。現況ボードが患者9人の診療状況を伝えている。昼間の時間帯にも応急医学科専門医1人が成人患者の診療を引き受けている。先月まで5人の専門医が2交代勤務をした。だが、最近2人が休職に入った。この日会った医療スタッフは「5人が交代で24時間勤務するのも難しいが、3人が夜間当直までするのは不可能だ」と話した。専攻医4人が抜けた後、状況が悪化した。結局、病院側は2日から救急室の成人夜間診療(午後6時~翌日午前9時)を無期限中断した。開院以来、初めての出来事だ。病院関係者は「以前も救急室専門医が足りなくて2年間で16回採用広告を出したが来ない」と説明した。専攻医が抜けて6カ月、救急室が危機に追い込まれている。
同日午後、京畿水原市(キョンギ・スウォンシ)圏域救急医療センターである亜洲(アジュ)大病院救急室。入口には「一時的縮小運営案内」が張り出されている。先月、専門医3人が辞職したため5日から縮小診療に入る。毎週木曜日午前7時から24時間、16歳以上の患者は受け付けない。心肺蘇生術(CPR)が必要な最重症患者だけを引き受ける。すでに小児救急室は6月から水・土曜日の最重症患者だけを診療している。亜洲大病院関係者は「救急室運営を中断しない線で医療陣の業務強度を低くするために下した決定」と話した。この病院は14人の救急専門医が勤務していたが3人が辞めた。最近4人が辞職の意思を明らかにしたが、病院が説得して当面保留させた。ある患者の保護者は「夫ががん患者なので、時々状態が突然悪化すると救急室に行く」とし「患者を受け付けないのが一日だけなのでまだ幸いだが、本当に不安だ」と話した。