応急医療が崩壊直前…「圏域センターまで専門医1人が守る」 [韓国医療空白半年]
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.28 15:33
医療空白の長期化で病院に入る関門(救急室)から穴が生じ始めている。急病患者には最後の砦となる圏域応急医療センターまで専門医1人だけが勤務するところが増え、重症患者への対応が難しい状況だ。いわゆる患者の「たらい回し」や転院拒否で、生かすことができる患者が死亡する事例も増えている。
70代の脳梗塞患者Aさんは先月末、入院中の地方リハビリ病院で突然意識を失い、酸素飽和度が落ちた。この病院は付近の大型病院の救急室にAさんの転院を依頼したが、すべて「病床がない」という理由で断られた。Aさんはやむを得ずリハビリ病院に残ることになり、約2時間後に死亡した。最近、ソウルのコンビニで倒れた患者、工事現場で事故にあった作業員も病院10カ所ほどを回りながら息を引き取ったという。