京畿道（キョンギド）にある高等学校の名前で６月に開設されたテレグラムグループ。一部女性の顔写真や名前・学歴・住所・電話番号・ソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）のアカウントがそのまま出ている。また、彼女たちの顔と身体写真を合成した写真やセクハラ性のコメントが列をなした。２６日現在、このグループには約５３０人余りが参加した状態だ。

このように「ディープフェイク」を利用して知人を対象に合成物を製作してテレグラムのようなＳＮＳを通じて流布する性犯罪が広範囲に拡散している。人工知能（ＡＩ）を利用して特定の女性の顔と関係のない人物の裸体写真または動画を合成する形だ。韓国各地の小中高など１０代青少年だけでなく、大学生・会社員・教師・軍など年齢や職業・対象を問わず不法合成物犯罪が広がっていて被害者が恐怖を訴えている。

２６日、中央日報がテレグラムを調べてみると、各種「知凌房（知人凌辱部屋）」「キョプ（「重なる」の意味）知人房」などの名前がついたディープフェイク合成物共有チャンネルを簡単に探してみることができた。学校や地域を中心に集まった参加者が互いに知人の不法合成物を製作して共有する用途で運営されている。女性軍人を対象にした性犯罪物が製作・流布した情況もあることが分かった。９００人余りが参加中のあるチャンネルでは女軍を「軍需品」と呼び、合成物製作を望む対象の軍服写真と年齢・階級・電話番号・ＳＮＳアカウントなどを要求した。国防部はこれに関連して「現在届出られた被害事例に対して警察が捜査中の事案で、共助要請時に支援する予定」と説明した。

該当チャットルーム運営者は参加者に「（女性）知人の写真を投稿しないとチャットルームに参加することはできない」と要求している。個人メッセージを通じて身分を認証するよう求める要求も公示文に出ている。チャンネルを広報するための用途として、不法合成物として製作した写真またはイラストを作って無料で配布までしている。また別のチャットルームでは不法合成物を製作する方法が共有されていた。プログラムに人物の写真を入力すれば関係のない女性の身体写真と合成するなどの方法だ。他の性搾取物チャンネルと連係運営する情況も見つかった。無料でディープフェイク写真を投稿した後、参加者を有料決済に誘導する形だ。

このような状況のため、この日Ｘ（旧ツイッター）などＳＮＳでは全国の中高と大学校が言及された「テレグラムディープフェイク被害者名簿」というコメントが相次いで共有された。不法合成物に本人や知人が含まれていないかどうか探す方法についてのコメントも投稿された。特定インターネットアドレス（ｕｒｌ）に入って居住地や知人、キョプ知人（共通の知人）などの単語を検索して確認する形だ。２０代女性イさんは「『キョプ知人』という単語を検索すると次から次へと出てくる」とし「私の顔も合成されていたらどうしよう」と不安な表情だった。

「女性軍は軍需品、凌辱しよう」…韓国でディープフェイク性犯罪が無差別拡散（２）