【韓半島平和ウォッチ】佐渡金山の世界文化遺産登録後の波紋…「強要された和解」は持続しない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.23 13:51
外交部はこうした国内の葛藤と憤怒、傷を残す意図はなかったはずだ。では、このような波紋が広がるという予想はしたのだろうか。外交部がこれを予想できなかったとすれば「強制動員」という4文字の重量感を知らない無能であり無責任な集団であることを自認することになる。半面、外交部がこうした波紋を予想しながらも韓日両国の和解に傍点を打ってこの程度は覚悟するべきと判断したとすればこれは誤りだ。私はこうした誤った判断を「強要された和解」と定義したい。
尹錫悦政権は韓日関係で国論が分裂し、両国の葛藤が悪化する「遅滞した和解」現象を改善するために第三者弁済を決断した。今回の佐渡金山の世界文化遺産登録に同意し、さらに光復節演説に過去に言及しなかったのも、和解の進行のためだったはずだ。しかし光復節直後に金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室1次長の「重要なのは日本の心だ。心のない人を促して無理に謝罪を受ける時、それが果たして本心だろうか」という発言は残念ながら国民の分裂に油を注ぐ格好となった。こうした状況でも尹錫悦政権が「韓日和解を進展させていけば国民の和合もついてくる」という信念で和解政策に没頭するというのは、和解に対する強要ということができる。国民の分裂を担保にするような和解の動きでは、持続の可能性が顕著に低まるしかない。